電電公社のマンホール
電電公社は、逓信省の郵電分離により昭和24年(1949年)6月1日に発足した電気通信省の公衆電気通信部門の業務を継承して昭和27年(1952年)8月1日に設立された公共企業体で、三公社の1つでした。そして昭和60年(1985年)4月1日にNTT(日本電信電話株式会社)に業務を継承するまで、日本国内の公衆電気通信事業を独占的に担っていました。
24年経った今でも電電公社の公社章が入ったマンホールをあちこちで見ることができます。
先日、皇居周辺で写真のマンホールの鉄蓋を見つけました。この鉄蓋の模様は逓信省時代から使われている「二の字」模様です。通常見られるT字模様は昭和24年(1949年)頃に考案され、昭和31年(1956年)に全国仕様となったものです。また電電公社の公社章は昭和24年(1949年)9月に電気通信省のマークとして定められたものです。
これらのことから、この鉄蓋は1950年代前半のものであると考えられます。
【参考】
[ 三公社 ]
日本専売公社 (→日本たばこ産業株式会社、JT)
日本電信電話会社 (→日本電信電話株式会社、NTT)
日本国有鉄道 (→JRグループ各社と日本国有鉄道清算事業団)
| 固定リンク
「 マンホール・標石」カテゴリの記事
- 飯田橋駅前の逓信省マンホール(2019.02.20)
- NTTのテーパーダイア型マンホール(2019.02.14)
- 成城の江戸川上水町村組合阻水弇(2019.01.08)
- サンリオラッピング列車(2018.11.04)
- 萬代橋【3】(2017.09.23)