7000系2連のVVVF制御装置
昨年7月から12月にかけて、7000系2連の制御装置のVVVF化改造が行われました。組成は新宿方からデハ7420(Mc)-クハ7870(Tc)で、改造前と変わっていません。
7000系2連のVVVF制御装置は2種類あります。1つは7000系の6連と10連の単M車に搭載されているVFI-HR-1415Bで、7423F~7425Fに搭載されています。これはかご形三相誘導電動機4台を1群として、1つの装置で1群を制御しています。
もう1つは7421Fと7422Fに搭載されている制御装置で、外観は7000系のユニットM車の装置であるVFI-HR-2815Cと同じ2群構成の形状となっています。この装置は、かご形三相誘導電動機2台を1群として1装置あたり2群制御となっているようです。
7421Fと7422Fは同時にワンマン対応の改造が施されていますので、2連単独での運用が見込まれます。このため1群が故障しても、生き残った1群で自力運転ができるように、2群制御の装置を搭載したと考えられます。
日立製作所製の架線電圧DC1500V、回生制動付、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ )で構成されているVVVVF制御装置の形式はVFI-HR-○○○○□となっています。○の部分の最上位は「1装置あたりの群数」、2番目は「1装置あたりの主電動機数」となっています。下位2桁は「主電動機出力(kW)/10」の値を切り上げて5単位にした値となっているように見受けられます。そして末尾の□には設計順位を表すアルファベットが入ります。
これらのことから7421Fと7422Fに搭載されている装置の型番はVFI-HR-2415□であると推測しています。
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