渋谷隧道坑口補修工事
渋谷隧道は昭和8年(1933年)8月1日の帝都電鉄開業に合わせて建設されたトンネルで、単線馬蹄形トンネルが2本並列になっています。渋谷隧道の建設工事の様子は「土木建築工事畫法」第9巻第2号(昭和8年2月発行)に掲載された、帝都電鐵工事課の林爲藏氏と赤岡兵三郎氏による記事「着々進工し開通間際にある郊外鐵道澁谷吉祥寺線 -道玄坂隧道の特殊工法など-」にて写真付きで紹介されています。
昭和49年(1974年)に渋谷駅方の約80mを取り壊し、複線の鉄筋コンクリートボックス型トンネルに改築されました。そして昭和63年(1988年)7月から平成3年(1991年)10月にかけて耐震補強を兼ねた鋼製フレームによる内巻補強工事(延長269m)が施工されました。
工事前の坑口は白色塗装されており、坑口のアーチの上部には絵が描かれていたようです。補修工事では、まず白色塗装の剥離が行われました。穹拱部には八幡製鐵所製の鑛滓煉瓦が使われており、坑口にその痕跡がありました。この後、ひび割れや欠落が生じていた部分の補修が行われました。
それから灰色の塗料で下塗りされ、白色系の塗料で仕上げられました。このため鑛滓煉瓦の痕跡も見られなくなりました。
【関連サイト】
土木建築工事画報 (社団法人土木学会)
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