逓信省のマンホールと市政会館
千代田区日比谷公園にある市政会館横の中幸門前に逓信省の鉄製マンホールが残されています。
形状は調布市布田3丁目にあるコンクリート製マンホールと同じ乙型ハンドホールと呼ばれるもので、蓋は角型の2枚組となっています。そして蓋の中央部には逓信省徽章である〒マークがあります。
市政会館は東京市長の後藤新平氏によって大正11年(1922年)2月に設立された東京市政調査会の本拠地です。建物は昭和4年(1929年)10月19日に落成し、北側部分が公会堂(現在の日比谷公会堂)となっています。後藤新平氏は満鉄総裁、逓信大臣兼鉄道院総裁、内務大臣、外務大臣、東京市長、帝都復興院総裁、東京放送局(JOAK)総裁等の要職を歴任しています。
昭和17年(1942年)1月11日に同盟通信社の本社がここに移転してきました。戦後、同盟通信社が共同通信社と時事通信社に分かれましたが、両社とも本社として使用し続けました。後に共同通信社の本社が共同通信会館に移転しましたが、時事通信社の本社は2001年までここにありました。
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