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柴崎付近の旧線跡

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京王線は、神代村役場前の甲州街道が南側にカーブする地点で直進し、現在のナムコワンダーシティ、調布自動車学校を通り、深大寺道(佐須街道、調布3・4・11号柴崎駅下石原線)との交差箇所に柴崎駅がありました。

深大寺道は江戸時代以降、甲州街道からの深大寺参詣のメインルートだった道です。このため、「京王電気軌道沿線遊覧案内」や「京王電車沿線名所圖繪」では柴崎が深大寺の最寄駅になっています。

旧柴崎

旧線

甲州街道の北側の畑の中にある調布自動車学校への通路および教習車の駐車場が旧線跡です。この駐車場の西側の道が佐須街道で、それに面して建てられている白いアパートが旧柴崎駅の跡地です。

駅舎

駅舎

昭和2年(1927年)12月17日の線路移設に伴い、柴崎駅は甲州街道の南側に移りました。現在の柴崎駅は相対式ホームで、ホーム間には構内地下通路があります。改札口はそれぞれのホームの新宿方にあります。

京王7024F

京王9005F

駅の脇には桜の木が植えられており、春になると満開の桜を楽しむことができます。

新線開通前の昭和2年(1927年)4月7日、現柴崎駅東方の神代村大字大町489に柴崎変電所が完成しました。この変電所は電車運転用および電燈配電用の電力を供給するための変電所で、現在の京王電鉄調布変電所と東京電力柴崎変電所の前身にあたります。昭和16年(1941年)8月30日公布即日施行の配電統制令によって関東配電(現、東京電力)への事業譲渡後も京王の変電所として残り、昭和40年頃まで東京電力の一般家庭用変電所の運営を受託していました。

旧線

旧柴崎駅を過ぎると桑畑の中を走っていました。現在では住宅地となっており、当時の面影は残っていません。通常、住宅は正面道路に平行して建てられますが、旧線跡の建築物は周囲の道路や住宅と向きが異なっています。このため、旧線跡を容易に判別することができます。写真のコインランドリーも旧線跡に建てられています。

旧線

そして野川を中島橋東詰付近から斜めに渡っていました。野川改修工事の前までは橋台が残っていたそうです。この改修工事は、東京オリンピック開催に伴い、渋谷区にあった米軍住宅「ワシントンハイツ」を調布飛行場で受け入れる代償として、昭和37年(1962年)に調布市、三鷹市、府中市が政府に要請して実施され、昭和42年(1967年)12月に竣工しました。

【参考文献】
京王電気軌道株式会社 『京王電氣軌道沿線遊覧案内』 大正2年
京王電気軌道株式会社 『京王電車沿線名所圖繪』 昭和5年
京王電気軌道株式会社 『京王電氣軌道株式會社三十年史』 昭和16年2月20日
調布市教育委員会 『調布市文化財調査報告書 調布の古道・坂道・水路・橋』 平成13年12月10日

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