川世線の原型鉄塔【3】
川世線はNo.45鉄塔以降、最終のNo.63鉄塔まで世田谷区と調布市、三鷹市の境界付近を通っています。
No.45とNo.46鉄塔は薄いピンク色の鋼管単柱鉄塔(環境調和鉄塔、美化鉄塔)で、1997年4月に建て替えられました。No.47~No.53鉄塔は2006年から2010年にかけてに建て替えられたクリーム色の鋼管単柱鉄塔です。
No.54~No.56鉄塔は上部に2つの逆三角形の腕金を持つトラス構造の鉄塔で、1996年4月に3基とも建て替えられました。この形状の鉄塔で架空地線は2条になりますが、これらの鉄塔では頭頂部に1条しか渡されていません。
建て直されたこれらの鉄塔の高さは48m~59mで、原型鉄塔より15m以上高くなりました。
「京王電軌の架線柱と川世線・給田西分流」で触れましたが、No.57鉄塔は送電線支持がI字吊の原型鉄塔です。この鉄塔は京王線の南側の高台上にあり、京王線の北側に建っているNo.58鉄塔から最終のNo.63鉄塔までを一望することができます。
これらの鉄塔群の中で高さが低いNo.61鉄塔が原型鉄塔です。鉄塔高は36mで、他の鉄塔と比べて15mほど低くなっています。この鉄塔は川世線の鉄塔の中で唯一三鷹市内に建っています。なお、他の鉄塔は1995年以降に建て替えられています。
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