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川世線の原型鉄塔【1】

川世線は東京電力千歳変電所と南武変電所を結ぶ154kV、2回線の送電線で、66kV、2回線の千南線を併架しています。

鉄塔

鉄塔

元は110kV送電の群馬線でしたが、送電能力増強のため、昭和15年(1940年)に鉄塔が一斉に建て替えられました。このときの鉄塔(原型鉄塔)は、

  • 頭頂部の形状
  • 鋼材の組み方
  • V字吊もしくはI字吊の懸垂鉄塔

といった特徴を有しています。

小田急線の成城学園前駅から世田谷通り(東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線)までの区間に原型鉄塔がまとまって残っています。

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鉄塔

成城学園前駅から世田谷通りに下る病院坂に隣接して成城三丁目緑地があります。この敷地内に原型鉄塔である川世線No.36鉄塔が建っています。成城三丁目緑地は国分寺崖線の樹林と2箇所の湧水地がある公園です。

銘板

銘板

この鉄塔の小型銘板には、建柱年月「昭15.12」と鉄塔の高さ「42M」が書かれています。大型銘板の鉄塔番号は、「6」の数字が消えかかっていて、No.34の文字が確認できます。元々のこの鉄塔の番号がNo.34だったかもしれません。

銘板

鉄塔

No.37鉄塔は区立明正公園の近くに建っています。鉄塔高は35mです。この鉄塔の頭頂部の形状は原型のままですが、送電線の支持方式が耐張型に改造されています。これはNo.36鉄塔との高さの差があるためのようです。

銘板

鉄塔

京王電軌成城変電所」で触れましたが、No.38鉄塔も原型鉄塔です。この鉄塔は、下段の千南線から千成開閉塔に引き込まれる送電線が分岐するために、千南線の腕木の形状が異なっています。

鉄塔

鉄塔

千成開閉塔内の門型鉄塔は成城線No.1で、ここから地中線で成城変電所に送られていました。しかし用途廃止になったようで、No.38鉄塔からの送電線は切断されています。地中送電線にはNo.38鉄塔から直接ケーブルが下りています。

鉄塔

鉄塔

最近までNo.39鉄塔はV字吊の原型鉄塔でしたが、2011年5月に耐張型の鋼管単柱鉄塔(美化鉄塔)に建て替えられてしまいました。新しい鉄塔の高さは確認できませんでしたが、原型鉄塔より10m以上高くなったようです。

銘板

鉄塔

No.40鉄塔は成城学園前駅西口のバスロータリーの南側にあります。隣のNo.39鉄塔が建て直されたことに伴い、頭頂部の形状が改造され、送電線支持方式もV字吊の懸垂型から耐張型に変更されました。

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