スーパームーン
これは6日12:35の望の直前の12:34に月が近地点を通過したことによります。このときの月の地心距離は356,955kmでした。
月は、平均半径が約384,400kmの楕円軌道を描いて地球の周りを公転しているため、地心距離が36万km弱~40万km超で変化しています。月が近地点から軌道上を一周して近地点まで戻るまでの期間である平均近点月は27.5545505日(27日13時間18分33.16秒)です。一方、満ち欠けの一周期である平均朔望月は29.530589日(29日12時間44分2.89秒)です。
朔望月と近点月の差により、同じ満月でも地心距離が変化します。このため見かけの大きさを表す視半径が変わります。昨年12月10日(土)~11日(日)の皆既月食のときの地心距離は約397,500kmでした。右の写真に示すように、この日の視半径は今回のスーパームーンの視半径の91%程度でした。
なお次回の朔である21日(月)には金環日食(annular eclipse)が起こります。このとき月は近地点のほぼ反対側にあり、地心距離が約405,700kmとなるため、視半径が今回の満月の88%、太陽の視半径の93%になります。
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