東電稲田線の鉄塔撤去
東京電力の稲田線は、東京電力車返変電所から京王電鉄西調布変電所と京王多摩川変電所を経て東京電力稲田変電所までを結ぶ22kVの送電線でした。
車返変電所から西調布変電所構内のNo.14鉄塔までは京王線上空を通っていました。ここで地下に潜り、京王多摩川変電所を経て、東京都立調布南高校内のNo.15鉄塔で再び地上に出ていました。ここからは単独鉄塔による架空送電線で稲田変電所に至っていました。
稲田線No.1~14の鉄塔は昭和40年(1965年)10月に建柱された架線柱兼用の門型鉄塔でしたが、2008年頃にこの区間の送電線は撤去されました。そして武蔵野台駅改良工事に伴い、2010年に稲田線No.3鉄塔は架線柱上部、No.4とNo.5鉄塔は架線柱ごと撤去されました。
現在、稲田線No.1、No.2、No.6~13鉄塔の撤去工事が門型鉄塔の上部を切断する形で行われています。
なお、稲田線のNo.15鉄塔以降は現在でも使われています。
【参考文献】
鉄道図書刊行会 『鉄道ピクトリアル』No.578 1993年7月10日
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