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蚕糸の森公園と東京府のマンホール

杉並区和田3丁目にある杉並区立蚕糸の森公園前の青梅街道(東京都道4号東京所沢線/東京都道5号新宿青梅線・東京都市計画道路幹線街路放射第6号線 )の歩道上に東京府のマンホールが1つ残っています。

風景

manhole

この鉄蓋は渋谷区初台1丁目および世田谷区松原1丁目の甲州街道上にあるものと同型で、昭和8年(1933年)以降に製造されたものです。青梅街道は昭和10年(1934年)頃に新宿駅付近から街道上を走っていた西武鉄道新宿軌道線妙法寺口駅(現:高円寺陸橋下交差点)までの区間で街路整備が行われました。この蓋はそのときに設置されたと考えられます。

monument

蚕糸の森公園は、昭和55年(1980年)に筑波研究学園都市に移転した農林水産省蚕糸試験場(現:独立行政法人農業生物資源研究所)の跡地に造られた公園で、昭和61年(1986年)5月31日に開園しました。園内には「蚕糸科学技術発祥の地」の碑があり、その碑文には蚕糸試験場の由来が書かれています。

明治四十四年(一九一一年) この地に 農商務省原蚕種製造所が創設され 一代交雑種の原蚕種配布を開始した その後 蚕業試験場 蚕糸試験場と改められたが 一貫して蚕糸科学技術の研究を進め 世界の先端を行く蚕糸技術を開発してきた この業績は 蚕糸業ばかりでなく 我が国の近代化と経済の発展に大きく貢献した

風景

風景

蚕糸試験場の煉瓦造りの正門は、今でも公園の正門として使われています。この正門脇にある公園事務所も蚕糸試験場時代の建物で、そばに立っている消火栓は荒玉町村水道組合の消火栓です。

【参考文献】
目黑清雄(東京府土木部道路課長): "東京府施行都市計畫道路工事", 土木建築工事畫法, 第15巻第1号, pp.44-51(昭和14年1月)
東京日日新聞 『東亰日日新聞附録 携帯用大東京案内地圖』 昭和10年9月10日
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