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大久保町のマンホール【1】

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明治22年(1889年)5月1日に東京府南豐島郡東大久保町、西大久保町および大久保百人町が合併して大久保村が誕生しました。明治29年(1896年)4月1日に南豐島郡と東多摩郡が合併し豐多摩郡大久保村、大正元年(1912年)12月1日に町制を施行して豐多摩郡大久保町となりました。その後、昭和7年(1932年)10月1日に東京市に編入され、淀橋町、戸塚町、落合町と合併し淀橋區、昭和22年(1947年)3月15日に四谷區、牛込區と統合されて新宿区になりました。

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大久保町の下水道整備事業第一期工事は昭和3年(1928年)10月31日に認可され、昭和6年度(1931年度)に竣工しました。町内の残りの区域については第二期工事として東京市編入前日の昭和7年(1932年)9月30日に認可を受けました。工事は東京市に引き継がれ、昭和16年(1941年)に竣工しました。

風景

新宿区役所通りから1本西側に入った新宿区歌舞伎町2丁目地内の道路上に大久保町のマンホールが1枚だけ残っています。蓋の模様は東京市型と呼ばれるJIS標準模様で、真中には水の字の周囲に「大」「下」が描かれた下水道章があります。この蓋は第一期工事のときに設置されたと考えられます。

この地区は昭和7年の東京市編入前は豐多摩郡大久保町大字西大久保字南裏で、編入後に淀橋區西大久保1丁目→新宿区西大久保1丁目になりました。

【参考文献】
東京市役所 『市域擴張記念 大東京概觀』 昭和7年10月1日
東京市役所 『東京市市政年報 下水道篇 昭和十二年度』 昭和14年3月
林丈二 『マンホールのふた<日本篇>』 サイエンティスト社 1984年3月
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