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東京府の境界石と千登世橋

都電荒川線学習院下電停の上下ホーム間にある踏切の脇に東京府の土地境界標が建っています。

風景

標石

この境界標石は東京府道である環状道路第五號線「明治通」と王子電氣軌道線(現:都電荒川線)との境界を示したもので、東京府章が刻まれています。この境界石の隣には金属製境界標のプレート痕があります。

橋

橋

明治通りはこの付近から池袋方面に向かって神田川の谷の北側斜面を上り、この先で目白通り(東京都道8号千代田練馬田無線・東京都市計画道路幹線街路補助線街路第76号線)の下を潜ります。この跨道橋が千登世橋で、昭和7年(1932年)1月22日に着工、昭和8年(1933年)1月31日に竣工しました。

橋

都電7000形

千登世橋の東詰には、都電荒川線の跨線橋である千登世小橋があります。この橋は昭和3年(1928年)12月25日の王子電氣軌道鬼子母神前-面影橋間の開業時に架設されました。そして拡幅工事が昭和6年(1931年)10月8日に着工、昭和7年(1932年)3月10日に竣工しました。

橋

monument

千登世橋と千登世小橋間の橋詰広場には、昭和2年(1927年)に都市計画を策定し、それを推進した來島良亮氏(明治18年12月生、昭和8年11月22日没)の功績を称える記念碑が建っています。碑の土台には氏の肖像と東京都市計画道路図が埋め込まれ、「來島良亮君 二五四五‐二五九三」と刻まれています。

その隣には平成2年(1990年)の改修時に東京都第四建設事務所によって建立された石碑があります。

千登世橋

千登世橋は、昭和7年に橋長28.0m、有効幅員18.2mの一径間鋼ヒンジアーチ橋で架設された。
この橋は、明治通りと目白通りとの立体交差橋で都内でも土木史的価値の高い橋として「東京都の著名橋」に指定された。
著名橋整備事業として、千登世小橋と共に親柱、高欄、橋側灯及び橋詰空間など、歴史的原型の保全を行い、文化資産継続の願いをこめて修景を施したものである。

標識

都電8800形

千登世小橋の上からは、サンシャイン60や東池袋のアウルタワーを背景に都電荒川線を望むことができます。また学習院下電停三ノ輪橋方面ホームのスロープ付近には東京都交通局の金属製境界標が埋められています。

【参考文献】
來島良亮(東京府土木部長): "東京都市計劃事業の沿革", 土木建築工事畫法, 第9巻第6号, pp.33-37(昭和8年6月)
上村爲人(東京府土木部技師): "舊高田町地内都市計畫道路高低交叉に就て", 土木建築工事畫法, 第9巻第7号, pp.13-17(昭和8年7月)
工事タイムス: "來島良亮氏逝去", 土木建築工事畫法, 第9巻第12号, p.51(昭和8年12月)
田中好: "故來島良亮君の記念碑を見て", 道路の改良, 第十七巻第三號, pp.104-108(昭和10年3月)
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