東京府のコンクリート製マンホール【1】
東京府の孔なし鉄蓋から旧山手通り(東京都道317号環状六号線・東京都市計画道路幹線街路補助線街路第25号線)を神泉町方面に100m弱進んだ目黒区青葉台1丁目に、東京府のコンクリート製マンホールが1個残っています。
この蓋の中央部には縦線が太い東京府章があります。府章の周囲には8本の放射線、そしてその外側に8個の孔があります。
周囲の風景の写真は鎗ヶ崎交差点方面を望んだもので、この先に東京府の孔なし鉄蓋があります。
昭和13年(1938年)6月20日に「鉄鋼配給統制規則」が制定され、マンホール蓋が鉄製不急品として指定されました。この付近の旧山手通りは制定後の昭和14年(1939年)4月に開通していますので、コンクリート蓋が設置されているのは不思議ではありません。しかし旧山手通り沿いには東京府の鉄蓋も多く残っています。これらのことから、マンホールの設置時にストックしていた鉄蓋を利用し、不足分をコンクリート蓋で補ったと考えられます。
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