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帝都電鉄の受電線碍子

変電所

変電所

昭和8年(1933年)8月1日に開業した帝都電鐵(現:井の頭線)の変電所は杉並區和泉町にあり、東京電燈和田堀變電所(現:東京電力和田堀変電所)から22kVで受電(1000kW)していました。

橋

架線柱

昭和13年(1938年)頃、兄弟会社であった小田原急行電鐵(現:小田急電鉄)から直流1500V、500kWの電力を世田谷區北澤で受電するようになったため、東京電燈からの受電電力が800kWに減少しました。

碍子

橋脚

井の頭線が小田急小田原線を跨ぐ下北沢跨線鉄道橋の渋谷方の橋脚に、小田原急行電鐵からの受電線の帰線用碍子が2つ残っています。小田急線の下りホームから橋脚を見上げると帝都電鐵開業時に建植された「下北沢1」架線柱が見えます。

銘板

架線柱

小田急線の地下化に伴い、下北沢駅周辺では街路整備が始まります。この一環として井の頭線の盛土部が高架橋に改築されるため、これら帝都電鐵時代の産業遺産は消滅してしまいます。

【参考文献】
東京地方遞信局 『管内電氣事業要覧 第拾弐回』 電氣協會關東支部 昭和12年4月16日
東京地方遞信局 『管内電氣事業要覧 第拾参回』 電氣協會關東支部 昭和14年3月25日
吉川文夫: "小田急線路上観察学", 鉄道ピクトリアル, 546, pp.164-168(1991年7月)
生方良雄 『小田急物語』 多摩川新聞社 2000年12月14日
【関連記事】
玉川上水橋と帝都時代の架線柱 (2011.06.25)
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