青山街道と千駄ヶ谷町水道止水栓

青山街道（渋谷特別区道第868号路線）は甲州街道（国道20号・東京都市計画道路幹線街路放射第5号線）と青山方面を結ぶ古道で、かつて甲州街道との分岐点に京王線の新町駅がありました。

大正3年（1914年）11月19日、京王線が代々木駅（後の西參道駅）から新町駅まで玉川上水旧水路に沿うように32鎖（約640m）延伸されました。翌大正4年（1915年）3月31日に葵橋駅（西新宿1丁目交差点付近・大正14年5月1日廃止）までの14鎖（約280m）が國道十六號（甲州街道）上の併用軌道として開業しました。

新町駅は甲州街道と玉川上水旧水路の間に設けられていました。その後、新町駅は戦時下の不要不急駅に指定され、昭和20年（1945年）7月24日に廃止されました。 新町駅以東の併用軌道は、昭和28年（1953年）7月10日のセンターリザベーション化を経て、昭和38年（1963年）4月1日に玉川上水旧水路直下の地下線に移設されました。

青山街道は、京王線新町駅跡からJR代々木駅西側を通り、青山街道架道橋と青山街道踏切で山手線と交差し、北参道交差点、鳩森八幡神社を経て神宮外苑（青山練兵場）に至っていました。

青山街道踏切近くの渋谷区千駄ヶ谷4丁目の青山街道に千駄ヶ谷町水道の止水栓が1つ残っています。蓋の形状は渋谷区代々木4丁目や渋谷区西原3丁目、渋谷区千駄ヶ谷1丁目のものと同型です。

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