三軒茶屋の道標と日本水道止水栓

玉川通り（国道246号・東京都市計画道路幹線街路放射第4号線）から世田谷通り（東京都道3号世田谷町田線・東京都市計画道路幹線街路補助線街路第51号線）と茶沢通り（世田谷区道12-A001号線・東京都市計画道路幹線街路補助線街路第210号線）が分岐する交差点が三軒茶屋交差点です。

この三軒茶屋交差点角にある東京急行電鉄田園都市線三軒茶屋駅の入口階段の脇に、寛延2年（1749年）に建立され、文化9年（1812年）に再建された道標が建っています。道標には、

（正面）左　相刕通　大山道

（右面）右　富士　世田谷　登戸道

（左面）此方　二子通

（背面）天下太平國土安穩
　　　　寛延二己巳年建立
　　　　文化九壬申年再建　昭和三十一年丙申三月吉日石工石峯
　　　　五穀成就萬民家樂

と彫られています。「刕」は「州」の異体字で、碑文ではその略字体である「刀+><」で記されています。台座には、

當所三軒茶屋
再建願主

光明真言女人講中

　中馬引沢村
　太子堂村
　上馬引沢村
　野沢村

と刻まれています。

三軒茶屋界隈に日本水道株式會社の止水栓が2枚残っています。1枚は三軒茶屋交差点付近の玉川通り歩道上に残っています。蓋は相当磨耗していますが、日本水道株式會社の社章がかろうじて判別できます。

三軒茶屋交差点から茶沢通りを下北沢方面に進み、烏山川（目黒川水系目黒川支流）の緑道を越えた世田谷区太子堂5丁目の茶沢通りの1本西側の道にも1枚残っています。こちらの蓋はあまり磨耗していません。

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