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白露と中秋の名月、そしてスーパームーン

8日(月)は二十四節気の1つの白露でした。

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白露は太陽黄軽が165度になることで、暦法ではそれが起こる日のことを指します。しかし天文学ではその瞬間を指し、今年はこの日の02:01に太陽黄経が165度になりました。

また、8日は旧暦の8月15日でもあったため、中秋の名月となりました。その上、12:31に月が近地点を通過しました。このときの月の地心距離は358,389kmでした。

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その翌日の9日(火)の10:38に太陽と月の黄経差が180度となる望になりました。このときの月の地心距離は359,180kmでしたので、通常より大きくて明るく見えるスーパームーン(Super Moon)の満月となりました。

昨年は中秋の名月が望で、その地心距離は376,158kmでした。このため今年は昨年より大きく見えていました。

風景

今年は、望と近地点通過の時刻差が24時間以内に収まることが3回発生しました。国立天文台の暦象年表によりますと、これらの日時は次表の通りです。このうち、8月のスーパームーンは望と近地点通過の時刻差が26分と近接していましたが、今回の時刻差は22時間7分となっています。

望と近地点通過(2014年)
近地点通過
時刻地心距離[km]時刻地心距離[km]
2014.07.12 20:25358,9762014.07.13 17:26358,260
2014.08.11 03:09356,8962014.08.11 02:43356,896
2014.09.09 10:38359,1802014.09.08 12:31358,389

暦象年表によりますと、来年も望と近地点通過の時刻差が24時間以内となるスーパームーンが3回あります。

月の望と近地点通過(2015年)
近地点通過
時刻地心距離[km]時刻地心距離[km]
2015.08.30 03:35358,9922015.08.31 00:21358,290
2015.09.28 11:51356,8792015.09.28 10:46356,877
2015.10.27 21:05359,3282015.10.26 22:01358,463

このうち、9月28日(月)には皆既月食がありますが、日本からは見ることができません。

9月28日の皆既月食(Saros 137)
時刻状況
09:10.3半影食開始
10:06.8本影食開始(第1接触)
11:10.7皆既食開始(第2接触)
11:47.1食の最大(食甚、食分1.282)
12:23.5皆既食終了(第3接触)
13:27.4本影食終了(第4接触)
14:23.9半影食終了

また、旧暦8月15日である中秋の名月は9月27日(日)ですので、来年も大きい月が望めそうです。

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