明大前を跨ぐ御陵線の橋桁
橋桁の構造は、京王片倉の国道16号線架道橋と同じ単線下路プレートガーダーで、下面はスルー構造となっています。このため、転用時に板が敷かれ、路面はアスファルト舗装となっています。
この橋桁の銘板は確認できませんでしたが、国道16号線架道橋と同じ昭和5年(1930年)に横河橋梁製作所で製造されたと考えられます。また明大前に架橋された時期は判明していませんが、川島氏が1955年5月に撮影された写真には写っていますので、昭和20年代に架橋されたと考えられます。
なお、明大前駅の改札を出て左側には京王線のプレートガーダーがあります。この橋桁は昭和31年(1956年)6月に日立造船の神奈川工場で製作されたものです。
- 【参考文献】
- 川島常雄: "井の頭線に思う", 鉄道ピクトリアル, 734, pp.78-79 (2003年7月)
- 飯島正資: "武蔵中央電気鉄道と御陵線について", 鉄道ピクトリアル, 734, pp.127-133 (2003年7月)
- 【関連記事】
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