北品川橋
品川町のマンホール近くの旧目黒川に北品川橋が架かっています。
石積みの親柱には、「大正十四年九月竣功」の銘板がありますので、関東大震災後の復興工事の一環として架橋されたようです。欄干は後年の改修によるものと思われる金属パイプ製となっています。
北品川橋の下流側は品川浦と呼ばれている船溜りとなっています。北品川橋から品川浦を望むと、昭和初期の木造家屋や昭和後期のマンション、そして最近の再開発による高層ビル群を一望できます。
一方、上流側は旧目黒川の名残である水路となっていて、最上流部には品川区立品川浦公園があります。この公園に、公園の由来が書かれた石碑が建っています。
品川浦公園の由来
東海道53駅の、親宿としての品川宿は1635年に 本陣の指定を受けたが、この本陣に接して流れていた 旧目黒川はその後 漁業の基地としても発達し、繁栄したところである。
1968年3月当区の 旧目黒川埋立事業が竣工して、旧目黒川の漁猟の永い歴史が閉じられるにあたって、埋立地内に区民のための、憩いの公園を設け、これを永く記念したい。1969年3月31日 東京都品川区建設部
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