南武線開業90周年
JR南武線が開業して90周年を迎えました。
大正10年 (1921年) 3月29日に南武鉄道株式会社が設立され、大正12年 (1923年) 9月30日に浅野財閥の傘下に入りました。大正13年 (1924年) 10月に京王電気軌道の専務取締役であった井上篤太郎氏が南武鉄道の取締役に就任しました。
昭和2年 (1927年) 3月9日、川崎-登戸間10.7哩 (17.22km) と貨物線の矢向-川崎河岸間1.0哩 (1.61km) が開業しました。その後、11月1日に登戸-大丸(現・南多摩)間5.0哩 (8.05km)、翌昭和3年 (1928年) 12月11日に大丸-屋敷分 (現・分倍河原) 間2.2哩 (3.54km) が延伸されました。昭和4年 (1929年) 3月12日に京王電気軌道の分倍河原駅が甲州街道脇から移転し連絡駅になりました。
京王電気軌道は南武鉄道の株式を3000株保有した第5位の株主で、友好関係にあった玉川電気鉄道も2500株を保有した第6位の株主でしたが、支配権は70894株 (59%) を保有した浅野セメントが握っていました。
昭和4年 (1929年) 12月11日に屋敷分-立川間4.2哩 (6.76km) が開業し、その直後に屋敷分駅が分倍河原駅に改称されました。昭和5年 (1930年) 3月25日に浜川崎支線尻手-浜川崎間4.0kmが開業しました。
昭和15年 (1940年) 10月3日に同じ浅野財閥系だった五日市鉄道を合併しました。昭和19年 (1944年) 4月1日に改正陸運統制令に基づく戦時買収により国有化され、国有鉄道南武線になりました。
現在、南武線のE233系N1編成に開業90周年記念HMが掲出されています。HMには、「THANK YOU! NAMBU LINE 90TH」、「祝 南武線」と書かれています。
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