« 大本山スタンプラリー | トップページ | 弥彦駅舎と越後鉄道 »

弥彦神社と逓信省の角蓋

彌彦神社は弥彦山(標高634m)山麓の新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦に鎮座している神社で、越後国一宮です。

手水舎 一の鳥居

御祭神は天照大神の曾孫神である天香山命(あめのかぐやまのみこと)で、延喜5年(905年)から延長5年(927年)にかけてまとめられた延喜式神名帳には名神大社として記載されている神社(式内社)です。

随神門 二の鳥居

明治4年5月14日(1871年7月1日)の太政官布告第235號「官社以下定額及神官職員規則」により制定された近代社格制度で国幣中社に列せられました。明治11年(1878年)9月15日、北陸御巡幸中の明治天皇が彌彦神社祠官宅に設けられた行在所に宿泊され、翌日御親拝されました。

御神橋 彌彦神社

明治45年(1912年)3月11日に発生した大火で、彌彦神社の本殿以下大半と行在所や郵便局の建物等32戸が焼失しました。ところが、明治29年(1896年)に改築された御神橋「玉ノ橋」だけは火難を免れました。

その後、社殿が弥彦山を背景にした現在地に再建され、大正5年(1916年)10月21日に再建遷宮式が挙行されました。このとき建造された社殿や鳥居等の建造物は、平成10年(1998年)9月2日に国の登録有形文化財(建造物) に登録され、9月25日に官報告示されました。

大鳥居

昭和57年(1982年)11月に上越新幹線開通を記念して、弥彦線矢作駅近くの新潟県道29号吉田弥彦線上に大鳥居が建立されました。鳥居は高さ30.16m、柱間20.0m、笠木38.5mの両部鳥居で、社号額の大きさは畳12枚分です。建立当時は日本一の高さを誇りましたが、現在では3位となっています。

火の玉石 石油蒸留釜

境内には明治17年(1884年)頃に新潟出身の田代虎次郎氏により考案された日本初の石油精製装置である石油蒸留釜があります。これは2基しか現存していません。その近くには「津軽火の玉石」(重軽の石)もあります。

駐蹕遺蹟之碑 行在所跡

明治45年の大火で焼失した郵便局は同年7月に大字弥彦1226に新築移転されました。そして、行在所の跡地は小庭園として整備され、大正7年(1918年)11月に「明治天皇駐蹕𨘤蹟之碑」が建立されました。

風景 逓信省

彌彦神社の表参道である神社通り(新潟県道29号吉田弥彦線)に逓信省の角蓋が1枚残っています。蓋は菱形紋様で中央に逓信省徽章が入っています。角蓋の周囲には御影岩製の縁石があります。

この場所は弥彦村大字弥彦1226番地で、大火後に弥彦郵便局が移転してきた所です。その後、昭和2年(1927年)1月に弥彦郵便局で電話交換業務が開始されました。この角蓋はこの時に設置されたものであると考えられます。

【参考文献】
内閣官報局 『法令全書 明治四年』  明治21年10月20日
今井潔 『彌彥神社參拜案內記』 彌彥案內社, 大正5年12月28日
永瀬節治: "越後鉄道による地方参詣地・弥彦の新市街と遊園計画をめぐる試論~大正5年の弥彦支線開業日の新聞記事から~", 日本建築学会大会学術講演梗概集F-1, pp.597-598 (2010年9月)
【関連サイト】
弥彦村 Yahiko village|越後文化発祥の地「伝統のむら」
弥彦観光協会Webサイト 弥彦浪漫
【関連記事】
一ノ宮の渡しと神奈川県水量標識:武蔵一ノ宮小野神社 (2017.08.22)
利田神社の鯨塚 (2016.10.31)
上目黒氷川神社の陸軍境界標 (2012.07.22)
代々木練兵場の境界標と明治神宮西参道 (2012.03.27)
二子橋と逓信省マンホール【2】 (2017.08.18)
二子橋と逓信省マンホール【1】 (2017.08.17)
神保町の逓信省マンホール (2016.03.30)
内務省の角蓋 (2016.03.27)
内務省と逓信省のコラボ (2016.03.26)
本宿交番前交差点の内務省マンホール (2016.03.24)
箱根路の逓信省のマンホール (2015.06.30)
NPRのマンホール (2014.10.21)
旧万世橋駅前の逓信省マンホール (2014.03.17)
旧文部省庁舎前の逓信省マンホールと燈孔蓋 (2014.03.09)
丸の内の逓信省のマンホール (2012.02.27)
日比谷公園の電電公社の蓋 (2012.02.24)
逓信省のマンホールと国際電気通信 (2012.02.21)
警察電話のマンホール (2011.08.30)
逓信省のマンホールと市政会館 (2011.08.16)
逓信省のマンホール (2011.07.16)
内務省の雨水枡 (2011.07.03)
内務省のマンホール (2011.06.27)
電電公社のマンホール (2009.10.29)

|

« 大本山スタンプラリー | トップページ | 弥彦駅舎と越後鉄道 »

マンホール・標石」カテゴリの記事

近代建築」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64930/65764976

この記事へのトラックバック一覧です: 弥彦神社と逓信省の角蓋:

« 大本山スタンプラリー | トップページ | 弥彦駅舎と越後鉄道 »