新5000系営業運転開始
9月28日(金)から新5000系の5031Fが営業運転を開始しました。
京王のクロスシート車としては昭和4~5年(1929~1930年)に増備された150形以来となります。昭和15年(1940年)に150形は3扉ロングシート化改造されたため、77年ぶりのクロスシートとなります。
新5000系の編成は、
5731-5031-5081-5531-5131-5181-5581-5231-5281-5781
の6M4T編成で8000系10連貫通車と同じMT比ですが、サハ(付随車)の位置が異なっています。
内装は今までの京王車とは異なるブラウン系です。床は濃淡の2色となっていますが、7000系、8000系、9000系とは異なり中央が濃い色になっています。袖仕切り部は立ち客との干渉を防ぐ形状となっています。
座席は背もたれが高いクロスシート仕様で、扉間が2+2+2人掛けクロス-ロング転換シート、車端部が3人掛け固定座席となっています。従来の車両は扉間が7人掛け、車端部が4人掛けでしたので、座席定員は従来より7人(先頭車)ないしは9人(中間車)減少しています。また車端部には車椅子スペースが設けられています。
乗降扉鴨居部と天井の枕木方向にLCD式2画面の車内案内表示器が取り付けられています。7000系や9000系の一部車両と同じく右側の画面には停車駅等の案内、左側の画面には各種広告動画が表示されています。
運客仕切り部の扉は右側に偏っていて、前面貫通扉に位置を合わせています。運転台はワンハンドルマスコンで、速度計や圧力計もLCD画面に表示されています。速度はアナログとディジタルで表示されています。
現在、平日は朝ラッシュ時および夕刻から夜にかけての運用に入っていて、若葉台での夜間停泊になっています。一方、土曜・休日は高幡不動での夜間停泊になっています。
- 【参考文献】
- 京王電氣軌道株式會社 『京王電氣軌道株式會社三十年史』 昭和16年2月20日
- 鈴木洋 『京王線14m車の時代』 ネコ・パブリッシング 2008年11月1日
- 【関連記事】
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