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猿楽橋と東京府のマンホール~12年後の到達点~

猿楽橋 猿楽橋

猿楽橋は、八幡通り(渋谷区特別区道第873号路線・東京都市計画道路幹線街路補助線街路第20号線)が山手線を跨ぐ跨線橋で、昭和9年 (1934年) 7月に竣工しています。

猿楽橋 猿楽橋

猿楽橋は鋼橋とコンクリート橋から構成されていて、前後に擁壁構造の取付け道路があります。橋梁の老朽化等のため、架け替えに関する「猿楽橋長期計画」が2020年2月に策定されました。

標識 猿楽橋

これに先立ち、2016年7月1日(金) 10時から猿楽橋本体に当たる東1丁目32番先から猿楽町1番先までの延長120mで総重量が 12t を超える車両が終日通行禁止になりました。

マンホール マンホール

猿楽橋の取付け道路の歩道上や側道に東京府の後期型マンホールが何枚か残っていましたが、すべての蓋が交換またはマンホールごと完全に撤去されてしまいました。

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東詰の側道(旧鎌倉道)の渋谷区立並木児童遊園地の前には1枚ありました。東京府の鉄蓋は2018年頃にマンホールごと撤去されました。また、近くにあった消火栓の位置が変わりました。

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西詰のガード下を通る山手線の側道にも1枚残っていました。こちらは蓋が交換されていました。蓋の管理番号の末尾が青タグの18となっていたことから、2018年に交換されたようです。

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西詰の代官山町側の歩道には1枚残っていました。こちらも管理番号からは2018年の交換と読み取れますが、Googleのストリートビューからは、2018年5月の時点では交換されていませんでした。

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西詰の猿楽町側歩道には3枚残っていましたが、今年5月から始まった猿楽橋擁壁等更新工事によりすべて撤去されてしまいました。同時に街路樹もすべて撤去されています。

銘板 風景

擁壁等更新工事は2025年6月完了予定で、それまで猿楽町~渋谷3丁目側の歩道と東詰のさかえ湯前のトンネルは通行止めになります。なお、架け替え工事の着工時期は未定ですが、施工期間は10年以上と見込まれています。

猿楽橋の読みは「さるがく」のようです。

【参考文献】
渋谷区土木清掃部道路課 『特別区道第873号線 猿楽橋重量規制のお知らせ』 2016年7月1日
渋谷区土木部道路課 『猿楽橋長期計画』 2020年2月
渋谷区土木部道路課 『猿楽橋擁壁等更新工事 工事概要』 2022年5月11日
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