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日本橋の街燈蓋

風景

昭和通り(東京都道316号日本橋芝浦大森線・東京都市計画道路幹線街路放射第12号線)は、関東大震災後の帝都復興事業の東京都市計畫街路幹線1號「品川町ヨリ本芝一丁目、芝口一丁目、木挽町、江戸橋、和泉橋、車坂町ヲ經テ常盤線ニ至ル」(延長13597m、幅員33乃至44m)として計画、建設され、昭和3年 (1928年) に完成しました。

この復興事業では、幹線2號「九段坂下ヨリ南神保町、兩國橋ヲ經テ龜戸町ニ至ル」(延長6215m、幅員27乃至36m)である大正通󠄁(現:靖国通り)と環状道󠄁路第5號である明治通󠄁と併せて、最も重要な幹線街路の1つとして位置づけられました。この3街路で⊕型の構成となっています。

風景 鉄蓋

中央区日本橋2丁目の歩道上に「街燈」と書かれた鉄蓋があります。鉄蓋の紋章は東京市章のようですが、足が6本ではなく8本であることから、灯台の地図記号の様に見えます。

風景 鉄蓋

昭和通りと永代通り(東京都道10号東京浦安線・東京都市計画道路幹線街路放射第16号線)が交差する江戸橋一丁目交差点にも街燈蓋が残っています。これらの蓋は街燈用地中送電路の点検孔と考えられます。

【参考文献】
遠藤市次 『東京都市計畫竝事業索引』 大正13年5月30日
東京電燈株式會社 『東京電燈株式會社開業五十年史』 昭和11年8月23日
東京市役所 『東京市道󠄁路誌』 昭和14年3月30日
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