新宿区柏木一丁目

昭和22年3月15日に淀橋區、四谷區、牛込區が合併して新宿区が成立しました。この時点では、それぞれの区が制定した町名を引き継いでいます。地下鉄西新宿駅前にあるホテルローズガーデン新宿の門柱には淀橋區時代の表札と並んで「新宿区柏木一丁目一三五番地」の表札も残っています。

ホテルのある西新宿8丁目の一角に木造アパートが6棟並んでいました。昭和46年1月1日の住居表示実施までの住所は、6棟とも新宿区柏木1丁目143番地でした。

一番南には三榮莊、その隣に雨戸の戸袋の配置が異なる雅山莊があります。1軒挟んで他の5棟とは形状が異なる瑞雲莊、雅山莊と同形の青雲莊が並んでいます。

更に1軒挟んだ北には同じ形状の紫雲荘と白雲荘が並んでいます。これら6棟のうち、白雲荘、雅山莊、瑞雲莊の3棟は2021年に解体されました。

国土地理院の空中写真で昭和31年3月8日の写真には三榮莊と雅山莊、昭和32年10月10日の写真には青雲莊も写っています。昭和36年3月23日と昭和38年6月26日の写真では6棟とも確認できます。

住居表示実施により、町名としての柏木は消滅してしまいました。

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